新型コロナの検査について
 

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2021年9月23日

新型コロナウイルスの検査は遺伝子検査、抗原検査、抗体検査とおおきく3種類あります。

山口県では新型コロナPCRに対する検査補助金事業を行っており、今後検査を行う機会があるかもしれません。なので、これらの検査について解説しようと思います。


新型コロナウイルスについて

新型コロナウイルスの正式名称はSARS-CoV-2といい、このウイルスが原因で起こる感染症をCOVID-19と呼びます。コロナウイルスは中心部に遺伝子(RNA)が存在し、周囲にエンベロープ、膜タンパクと呼ばれる蛋白が周りを囲う構造をしています。



遺伝子検査(核酸検出検査)

目的とする新型コロナウイルスの遺伝子の断片の有無を確認します。遺伝子検査は極少量でも目的とする遺伝子配列を増幅して検出するので、感度が高いという特徴があります。増幅法の種類によって検査が異なります。

  • PCR(Polymerase Chain Reaction):最も古典的な方法です。1983年にキャリーマリスという人が発見しノーベル賞を受賞しました。反応液と遺伝子を混ぜ合わせ温度変化のサイクルを繰り返すことで、目的遺伝子が増幅します。
  • リアルタイムPCR:通常のPCRは目的遺伝子の有無しか確認できませんが、リアルタイムPCRは遺伝子の量を定量化(遺伝子が多い、少ないを数値化する)ことが出来ます。現状、最も感度が高いとされています。
  • LAMP法(Loop-Mediated Isothermal Amplification):PCRと異なり、一定の温度で遺伝子増幅の反応が進みます(等温核酸増幅法といいます)。4〜6種類のプライマー(目的遺伝子を増幅するための鋳型となるもの)を使用します。15−60分程度と比較的短時間で検査が完了するのが特徴です。
  • NEAR法(Nicking Endonuclease Amplification Reaction):等温核酸増幅法の一種です。2種類のプライマー、ニッキング酵素とDNAポリメラーゼを用いて目的遺伝子を増幅させます。15分程度と短時間で検査が完了します。当院で採用しているID NOWはこの方法で検査を行っています。


抗原検査

新型コロナウイルスのタンパクそのものを検出することを目的とします。

  • 定量検査:タンパクの多い、少ないを数値化することが出来ます。専用の機械が必要です。遺伝子検査と比較して同等の感度、特異度があるとされます。
  • 定性検査:インフルエンザの迅速診断キットと同様で、検査は簡便です。タンパクの有無の確認しか出来ません。ウイルス量が多くないと検出できないという欠点があります。


抗体検査

血液中に新型コロナのタンパク(抗原)と結合する物質(抗体)が存在するかどうかを調べます。新型コロナ感染後、ワクチン接種後に身体が反応して生成する物質であり、現在のコロナ感染の有無をみるものではありません。


当院では発熱外来にて抗原定性検査、遺伝子検査を行っています。
受診希望の方は下記を参照し受診して下さい。

発熱外来のお知らせ(2021年9月版)


<参考文献>

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針 第4版
https://www.mhlw.go.jp/content/000790468.pdf

P Khan, L M Aufdembrink et al. Isothermal SARS-CoV-2 Diagnostics: Tools for Enabling Distributed Pandemic Testing as a Means of Supporting Safe Reopenings. ACS Synth Biol. 2020 ;9 :2861-2880.

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